ミス・フランス候補者へのネット中傷事件、パリ地検が捜査を開始

12月19日に生中継されたミス・フランス決勝大会の機会に、ミス・プロバンスのアプリル・ベナユムさんを中傷するメッセージがインターネット上で氾濫した件で、パリ地検は12月21日、「人種差別的な暴言」と「人種差別扇動」の容疑で捜査を開始したと発表した。ベナユムさんは大会中に、自らがイスラエル系であることに言及したが、これがきっかけとなり、ネット上ではベナユムさんを罵倒するメッセージが相次いで流布した。21日時点でもそのようなメッセージがインターネット上に残っていた。なお、決勝ではミス・ノルマンディが優勝し、ミス・プロバンスは次点となった。
日刊紙ルフィガロは22日付でこの件について報道し、特にツイッターが人種差別的なツイートの排除に非協力的であると報じた。フランスのユダヤ人協会CRIFによると、反ユダヤ的なメッセージは2020年1-9月期に4万件が報告されているが(2019年通年では5万1816件)、うち85%がツイッター上の発言となっており、この割合は前年の63%から伸びている。ツイッターについては、AIアルゴリズムの機能不全を指摘する声や、モデレーターの数やフランス語能力に関する情報が公表されていない点などを批判する声が各方面から上がっている。人種差別・ユダヤ人差別省間本部のポティエ代表も、ツイッターが極めて非協力的であり、情報開示にも応じていないとコメントしている。