トランス高校生の自殺、学校側の責任を追及する声も

リール市内の高校に通うトランスジェンダーの生徒が自殺した事件が物議を引き起こしている。自殺したのは、リール市内のフェヌロン高校に通っていたフアドさん(17)。男性として生まれ、自らを女性と見定めたトランスジェンダーで、12月15日に、受け入れ先だった施設の自室内で自殺した。それに先立つ2日には、スカートを履いて登校した際に、学校の担当者との間で激しいやり取りがあったが、その際にフアドさんが撮影した動画がインターネット上で出回り、学校側の落ち度を追及する声が上がっている。この事件で、リール市のオブリ市長は、真相の究明を尽くし、トランス差別の根絶に全力を尽くすなどとコメントした。
フアドさんと親しかった高校生らは、スカート通学のフアドさんを学校側が停学処分にしたという情報は正しくなく、クラスメートらの支援もあって翌日にはスカート通学が認められていたと証言。フアドさんはこの一件をむしろ誇りに感じていたとして、自殺の原因ではないとの見方を示している。親しい知人の一人は、アラブ系で民衆層の出身だったフアドさんにとって、自らの性的傾向を受け入れさせるのは困難も多かったのではないか、と話している。