英国、新型コロナ変異種の発生で制限措置を強化:欧州諸国は英国との往来を遮断

英国政府は19日、ロンドン及びイングランド南東部を、新型コロナウイルス警戒レベル4に指定すると発表した。これは最高の警戒段階で、必需品以外を扱う店舗の営業が禁止され、住民には極力外出を控えるよう勧告が出される。20日より、少なくとも12月30日まで適用される。ジョンソン首相はこの決定について、新型コロナウイルスの変異種の感染がこの地方で急速に広がっていることを理由に挙げた。新型コロナウイルスの変異種の発生は世界的に見てこれが初めてというわけではないが、英国政府の専門家委員会NERVTAGは、イングランド南東部で確認されたこの新種の感染力が従来の種よりも高く、感染のスピードが速いことを確認。従来の種よりも危険性が高いのか、また、ワクチンの効果に違いがあるのかについてはまだ確認ができておらず、今後の調査研究に委ねられるが、政府は、当面の間、感染予防を目的とする制限措置を強化することを決めた。
英国政府の決定を受けて、欧州諸国は相次いで、英国との往来を遮断する決定を下した。うちフランスは、英国からの渡航(空路、海路、陸路とも)と、商品の搬入を21日0時より48時間に渡り全面禁止として、その間に防染体制を整えることを決めた。PCR検査の受診義務などが設定される見通し。
新型コロナウイルスの感染拡大がやはり顕著なイタリアでも、追加の制限措置が19日に発表された。12月21日から1月6日まで、全国で州の間の移動が禁止され、25日、26日、1日には居住する市町村を離れることも禁止される。外出は1日1回のみに制限される。1家族が迎えられる客人の数は2人(14才以下の子供は数えず)に制限される。イタリアでは、バー・レストランの営業は以前から禁止されており、夜間外出禁止令も発令中となっている。なお、ローマでは20日、英国で発見された変異種の感染者が1人確認された。この感染者は最近に英国から飛行機で帰国したという。