2020年12月8日 編集後記

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新型コロナ対策のロックダウンが適用されているブリュッセルで11月27日の夜に、高級マンションの一室で20人以上の男性同性愛者がセックス、アルコール、ドラッグを楽しむ乱交パーティーを開き、隣人の通報で警察のご厄介になった。パーテイー参加者の中には数人の外交官がおり、特に屋根をつたって逃走を試み、手を血だらけにした参加者が、警察の取り調べにより、ハンガリー選出のサーヤー・ヨージェフ欧州議員 (59)であることが判明した。
同議員は只者ではない。ハンガリーのオルバン首相などとともに与党「フィデス」の結成に参加した党の重鎮であり、欧州議会でも最大会派「欧州人民党」の副党首を務め、国内では2011年に制定された新憲法「ハンガリー基本法」の起草者の一人で、「伝統的なキリスト教の家族的価値観」の擁護者を常々標榜してきた。勿論既婚者であり(1983年から)、夫人は憲法裁判所の裁判官。ただし、同議員が同性愛者であることは 2015年にすでにすっぱ抜かれていた。
欧州議会というのは、選挙で選ばれた議員で構成させるだけに、EUの諸機関中で最も「民主的」と言われるが、高額の議員手当・報酬をもらいながら、実際には何をやっているのか疑わしい面もある。欧州議員がやることがなくて、いかに暇かは良く話題になるが、答えの一環は今回の事件で明確になった。セックス、アルコール、ドラッグを楽しむ集い、が主な仕事のようである。また、クリスマスも近づく中、多くの市民が窮屈な思いをしている中で、「伝統的なキリスト教の価値観」とはどういうものなのかも、これではっきりした。さすがは民主的な欧州議会である。啓蒙効果は素晴らしい。次回の欧州議会選挙が楽しみであるわい。 メリークリスマス!