治安法案反対デモ、多数が参加

国会審議中の治安法案に反対するデモが28日に全国で行われた。70都市で行われたデモに合計で13万3000人が参加した(内務省集計)。参加者数は、パリでは4万6000人、リヨンでは7500人、ストラスブールでは1500人、ボルドーでは6000人などとなった。大規模なデモに発展した。
治安法案では、警察官の職務遂行中の撮影を制限する措置を定めた第24条が特に問題になっている。折しも、警察官による暴力行為が、撮影された動画により明るみに出る事件が相次いでおり、反対の声が一段と高まっている。特に、パリ市内で発生した黒人の音楽プロデューサー、ミシェル・ゼクレールさんがスタジオ内に押し入った警官隊により暴力を受けた事件は衝撃を与えており、マクロン大統領も27日の時点でコメントを発表、強い憤りの念を表明すると共に、政府に対して、国民と警察の間の信頼関係を回復するための措置を策定するよう求めた。
デモには、野党勢力の議員らも参加し、治安法案における問題の条項の撤回などを呼びかけた。他方、デモは一部で暴力的な衝突に発展。パリでのデモでは、終着点のバスチーユ広場付近で、暴力的な者たちにより、自動車やキオスクに放火がなされたり、商店のウインドーが破壊されるなどの事件が発生。パリ警視庁によると、同日には46人が逮捕された。また、内務省の集計によると、合計で37人の警察官・憲兵隊員が負傷した。報道カメラマンが警察の攻撃を受けて負傷した事案なども報告されている。