ブズル重罪院(オートソーヌ県)は21日、夫人を殺害した容疑で起訴されたジョナタン・ダバル被告人(36)に対して、禁固25年の有罪判決を言い渡した。減刑不可期間は設定しなかった。検察側が求刑した終身刑に比べると短い量刑となった。
ジョナタン・ダバル被告人は2017年、夫人のアレクシアさん(当時29才)を殺害後、遺体を森林内に遺棄した。この時に遺体を燃やそうとしたが完全には燃やせなかった。被告人は、アレクシアさんがジョギングに出たまま戻らないと虚偽の証言をし、遺体が発見された後も数ヵ月間に渡り、妻を失った悲劇の夫の役割を演じて、アレクシアさんの両親など家族からも支持を受けていた。逮捕されて以降は、一時、アレクシアさんの家族による殺害説を唱えるなどして、マスコミに話題を提供していた。
公判の際にダバル被告人は、遺族に対して謝罪をすると共に、言い争いになり我を忘れて絞殺したという主張を展開したが、これまでとは異なり、殺意があったことを認めた。被告人は、「配偶者の殺害」の容疑で起訴されたが、検察側はその最高刑である終身刑を求刑。裁判所はそれよりは短い25年の禁固刑を言い渡した。遺族側は適切な判決が下ったとコメント、被告人は弁護士を通じて、控訴せずに刑罰を受け入れる考えを示した。