消費者団体UFCクショワジールは11月10日、10回の洗濯後でもサージカルマスクのウイルス捕集(ろ過)性能は維持されるとする調査結果を発表した。サージカルマスクは使い捨てで、病院では4時間の使用後に交換することになっている。UFCクショワジールは、大型小売店と薬局で入手した3種類のサージカルマスク(うち2種類はサージカルマスクのEN 14683基準)を60度で洗濯し、乾燥機にかけた上で、低温でアイロンをかけるというサイクルを10回行い、性能を調べた。製品はいずれも、使用前で3ミクロン以上の物質の98%超を捕集できる性能を備えていたが、10回の洗濯後にも、90-100%の捕集率が達成されていたという。ちなみに、布マスクはこの率が70-90%であり、サージカルマスクは10回の洗濯後にも布マスクを上回る性能を達成していたことになる。
UFCクショワジールは、医療機関における使用は別として、一般人がサージカルマスクを再利用することは可能だと指摘。ただし、製品は種類が極めて多く、調査は3品目についてのみ実施された点に注意を促した。