政府は、学校における抗原検査の大規模な導入を予定している。当面、100万セットを用意し、11月16日の週から検査を開始する。
抗原検査は短時間で検査結果が出るという利点がある。当初は、PCR検査の利用が難しい地区にある学校において、新型コロナウイルスの感染者が発見された場合に投入する。対象となるのは教職員で、生徒は当面は除外される。検査は、学校勤務の看護師の中から希望者を募って行われるが、医学生や消防組織の協力も得る。
再ロックダウンにおいては、高校までの学校の授業が継続されているが、衛生基準の遵守が徹底されていないとする批判の声が、生徒と教職員の両方から出されており、10日には再度、抗議のストが行われた。政府は、高校において、50%リモート化を柱とする改善策を、学校単位で導入することを認めたが、中学校においても同じ措置を適用するよう求める声が引き続き上がっている。学校における感染については、去る10月26日の時点で、有識者委員会が、生徒から教員への感染のリスクを指摘する報告を行っている。12-18才の場合、感染しても症状が出ないことが多く、子供経由で両親など家族に感染が広がるリスクも問題視されるに至っている。ブランケル教育相は、生徒数1200万人、教職員数100万人に対して、感染者数が生徒で3528人、教職員で1165人であることを挙げつつ、「高校はクラスターではない」と強調している。