ニース市のテロ、犯人はチュニジアから入国の渡航者

ニース市で29日午前に発生したテロ事件を受けて、政府は国内のテロ警戒レベルを最大限に引き上げた。宗教施設の警備強化を含む警戒態勢を強化した。
事件は29日午前にニース市のノートルダム教会で発生。刃物で武装した男性が教会内に入り、その場にいた関係者らを襲撃した。この攻撃により3人が死亡、犯人は警察の介入により着弾し、病院に搬送された。重篤な状態であるという。犯人が所持していた書類によると、犯人はチュニジア人のブラヒム・Aで21才。この人物は、去る9月20日にチュニジアから海路で伊ランペドゥーサ島に漂着。新型コロナウィルス感染の疑いがあったため隔離され、遅れて10月9日に本土バリ市に上陸したという。報道によれば、男は身分証を所持しておらず、イタリア当局は規定に従って本国送還か収容かを選択することになるはずだが、チュニジア政府は自国民であることを確認せず、その間に犯人はそのまま自由の身になったのだという。その後、フランスに入って犯行に至るまでの経緯はまだ判明しておらず、渡航の動機が犯行にあったのか、渡航後に犯行を思い立ったのか、また共犯や組織が背後に介在していたのかなどは、今後の捜査に委ねられる。
政府は、模倣犯の発生を避ける目的もあり、警戒態勢を強化。軍隊を投入した警戒作戦「サンティネル」の規模を、3000人から7000人に増員した。マクロン大統領は同日中に関係閣僚らを伴って現地を訪問し、テロをフランスに対する攻撃と位置づけ、脅威には屈しないと言明。直接の標的となったカトリック教会に対する支援の念を示し、すべての宗教が保護されるよう力を尽くすと約束した。