欧州の新型コロナウイルス感染状況、過半数諸国が「赤色」に

欧州疾病予防管理センター(ECDC)は10月15日、欧州連合(EU)理事会の13日の決定に従い、欧州諸国の新型コロナウイルスの感染状況マップを提示した。マップは直近14日間の新規感染者数(10万人当たり)、検査の陽性率、1週間当たりの検査件数(10万人当たり)の3つの指標に基づいて、EU域内の各地域を感染リスクの低いほうから「緑色」、「オレンジ色」、「赤色」に色分けし、データが不十分な地域は「灰色」に分類。データを毎週更新する。分類の対象地域は、EU加盟国、欧州経済領域(EEA)参加国および英国(31ヶ国)。
分類は地域別に行われているが、国単位で見た場合、この最初のマップでは対象国の半数以上に当たる17ヶ国(フランス、スペイン、ポーランド、英国など)が「赤」に分類された。「緑色」に分類されたのはノルウェー、フィンランド、ギリシャの3ヶ国に過ぎない(これらの国でも一部の地域はオレンジ色)。5ヶ国(イタリア、キプロス、バルト3国)は大部分の地域がオレンジ色。また5ヶ国(ドイツ、オーストリア、スウェーデン、デンマーク、アイスランド)は検査関連のデータが不足しているために灰色に分類されている。
緑色に分類されるためには、直近14日間の新規感染者数が10万人当たり25人未満、1週間当たりの検査件数が10万人当たり300件超、検査の陽性率が4%未満という条件を満たす必要がある。
なお、16日24時から夜間外出禁止令を適用するフランスでは15日、本格的な検査体制を導入して以後で初めて24時間当たりの新規感染者数が3万人を突破した。ドイツでも15日、24時間当たりの新規感染者数が6638人に達し、3月28日の過去最高記録(6294人)を更新した。メルケル首相は同日に16州政府の代表と会合した後、新たな制限措置の導入を予告した。直近1週間の新規感染者数が10万人当たりで35人を超えた州で私的会合の参加者数を制限するなどの措置が予定される。なお、秋季休暇が開始する中で、州間の移動に関する規制が混乱を招いており、批判の高まりを受けて、一部の州は規制の緩和に向かっている。入州者に対する検査や隔離の義務化は州政府の専権事項であり、各州が独自の規制を採用し、特に人口の少ない州が厳しい規制を導入している。
英国でも14日、24時間当たりの新規感染者数が2万人近くに達した。ロンドンをはじめとしてイングランドの数地域では、屋内での私的会合が禁止された。
またアイルランド政府は15日、他世帯との屋内および屋外での交流を禁止することを発表した。16日24時から全国で適用する。同国では新型コロナウイルスによる死者数が1835人に上っている。