ユーロネクスト、イタリア証取の買収で正式合意

パリ株式市場などを運営するユーロネクストは9日、英LSE(ロンドン株式会社など運営)からイタリア証取(ミラノ株式市場を運営)を買収することで正式合意に達したと発表した。43億ユーロで買収する。
ユーロネクストは去る9月半ばに、LSEとの間で独占交渉を開始していた。ユーロネクストは、パリ株式市場のほかに、ブリュッセル、アムステルダム、ダブリン、リスボン、オセロの各株式市場を運営しており、ミラノを加えると、IPOと流通市場のいずれでも25%のシェアを有する欧州最大手となる。欧州株式指数ユーロストックス50の28銘柄がユーロネクストの上場企業となる。また、イタリア証取が保有する国債取引プラットフォームMTSと清算機関を加えて、事業の多角化も図れる。買収にはイタリアの公的金融機関CDGと大手銀行インテーサ・サンパオロも協力、両者はユーロネクストの株主となる。
ただし、この買収の実現は、LSEによる米Refinitiv(金融情報)の買収実現が条件となる。LSEのこの買収計画は欧州当局による審査中だが、Refinitiv傘下の債券取引プラットフォームとイタリア証取のMTSの統合による競争問題が障害の一つになっており、LSEはその除去に向けてイタリア証取を売却することを決めた。LSEは、株式取引の比重をさらに低めて、金融情報や決済・清算事業等を中心とする方向で事業の見直しを進める。