ストラスブールのミニスカート暴行事件、狂言の疑いが濃厚に

ストラスブール市でミニスカートを履いていることを理由に路上で暴行を受けたと女子大生が訴えていた事件で、狂言であった疑いが濃厚になっている。警察が大掛かりな捜査を行ったが、事件が発生した痕跡がつかめていない。
事件は9月18日に発生。ストラスブール大学の女子大生エリザベット・Gさん(22)がSNS上で自らが被害者となった事件を告発したことが発端になった。その証言によれば、3人組の男たちに「スカートを履いたこの売女めが」などとののしられ、押さえつけられて顔面を殴打されたが、付近に居合わせた十数人の人々は、事件の前後にまったく反応しなかった。エリザベットさんは数日後に警察に被害届を出し、マスコミにも大きく取り上げられ、9月23日時点でアタル政府報道官が「許しがたい事件」と糾弾、シアパ公民権担当相も対策強化を訴え、ストラスブール市を視察するなどの騒ぎになっていた。
警察は大掛かりなリソースを投入し、市内の防犯カメラの映像を分析したが、エリザベットさん本人も、エリザベットさんが詳細にその外観を証言した3人組の男たちも、痕跡を辿ることができなかった。目撃者に名乗り出るよう呼びかけも行われたがまったく手がかりは得られなかった。事件当時にエリザベットさんの携帯が自宅に留まっていたことが確認されたとの報道もある。エリザベットさんはロシア系の大学生で、市内の暴力事件を糾弾するフェイスブック上のグループ「ストラス・デファンス」に参加していた。このグループは右翼系の学生団体に近く、市内を見回る「自警団」を組織するなどの運動を行っており、広報活動の一環で暴行事件を捏造した疑いも浮上している。