昆虫ベンチャーのYnsect、2億600万ユーロを調達

昆虫ベンチャーの仏Ynsectは6日、シリーズCの資金調達の一環で2億600万ユーロを追加調達したと発表した。うち1600万ユーロは補助金が占める。2019年に開始のシリーズCではこれまでに1億1000万ユーロの調達を完了しており、合計調達額はこれで3億1600万ユーロに上った。
今回の調達では、以前からの株主であるAstanor Ventures(ベルギー)とHapiness Capital(香港)の追加出資に加えて、Upfront Ventures(俳優のロバート・ダウニー・Jr氏が設立)、Supernova Invest、Armat Groupなど米国ファンドが出資した。仏銀行団も資金調達に加わった。
Ynsectは、ミールワームの大量繁殖技術を確立し、現在は仏アミアン市(ソム県)近郊に年産10万トン規模の工場の建設を進めている。2022年の操業開始を予定する。2030年時点の世界需要(年間500万トンの見込み)の2%を占める生産能力を確保できる。Ynsect社の事業規模は現状では微々たるものだが(年商は未公表)、去る6月にミールワーム由来の肥料「YnFrass」の認可を仏当局機関Ansesから取得。これまでに獲得した契約の規模は9000万ユーロ程度に上る。米国での事業展開も成長戦略上の課題であり、米ファンドを出資者として迎えて進出を準備する。