パリ郊外で「空飛ぶタクシー」の試験、2021年6月に開始へ

ADP(パリ空港会社)、イルドフランス地域圏(パリ首都圏)、RATP(パリ交通公団)は9月30日、パリ郊外のコルメイユアンベクサン市(バルドワーズ県)にある飛行場を「空飛ぶタクシー」の実験場に選定したと発表した。同飛行場で会見を開いた。2021年6月に試験を開始する。
飛行場は小型の施設で、片側には住宅地が、片側には田野が広がっている。ここで垂直離着陸型の小型無人機等の様々な課題を検証したり、住民の需要度などを調べる。商用化に向けた試験も行う。12月までに試験を希望するメーカーの選定を行う予定で、3-5程度の機種が選定される見通し。イルドフランス地域圏は、「空飛ぶタクシー」の実証機を2024年のパリ五輪の際に運用することを計画しており、次いでRATPは2030年をめどに本格的な商用サービスを開始することを望んでいる。この種の移動手段の場合、ヘリポート型の小規模なスペースを確保すれば2点間のモビリティサービスを容易に開始することが可能になり、RATPのように駅舎等多数の施設を保有している事業者にとって展開はごく容易になる。補完的手段としての役割が期待されている。
同じ機会に、独Volocopter社は自社製無人機を会場で展示した。同機は独国内やヘルシンキ(フィンランド)、シンガポールで飛行実績があり、高度400メートルまでを時速110kmで飛行可能。航続距離は35km。