政府、社会保障会計予算法案を公表

政府は29日、2021年社会保障会計予算法案を公表した。新型コロナウイルス禍に伴い、収支悪化が長期化するとの展望を示した。
社会保障会計は2020年に444億ユーロの赤字を記録する見通しで、これは当初予定の54億ユーロに比べて大幅な膨張となる。2021年にも271億ユーロと巨額の赤字が続く。デュソプト予算相は、その後の数年間は200億ユーロを超える赤字になるとの見通しを示した。ベラン保健相は、次世代につけを残さないよう、収支の改善に全力を尽くすと述べたが、具体的な方法については言及しなかった。
2020年には、社会保障会計を構成する4つの金庫(老齢連帯基金FSV除く)のすべてが同時に赤字となる。健康保険で298億ユーロ、年金保険で78億ユーロ、家族手当金庫で33億ユーロ、労災金庫で3億ユーロの赤字を記録する。4金庫のすべてが赤字を記録するのは2012年以来で初めてとなる。2020年には、新型コロナウイルス危機に伴う装備等購入費(マスク、人工呼吸器など)が150億ユーロに上り、健康保険の収支を圧迫した。また、危機を経て医療関係者との協議の末に決めた一連の措置により、医療支出の増加率は7.6%まで引き上げられた(当初予定は2.45%増)。
2021年にも、装備購入費が43億ユーロ、一連の措置の費用が79億ユーロ(うち58億ユーロが賃金引上げ)の費用増を招く。医療支出の増加率は3.5%に設定された。
このほか、2021年には、5つ目の金庫として介護保険が追加される。初年の予算は312億ユーロで、これは従来の関連予算を統合する形で確保される。介護保険の将来的なビジョンの決定は今後の協議に委ねられる。