政府、グランパレ改装計画を断念

文化省は26日、パリのグランパレの改装計画を断念すると発表した。当初の計画が時節にあわない内容となり、費用の膨張も予想されることから、必要不可欠な基準達成のための補強工事に限定して改修を実施することにした。
改装計画は2013年に策定された。建築事務所LANによるプランが採用された。屋上の展望テラスの整備や、大展示場の拡張などを含む野心的な内容で、収容能力を倍増の1万1000人に引き上げる旨も盛り込まれていた。ただ、当初予算の4億6600万ユーロに対して、費用が超過するのは必至となり、さらに、足元の新型コロナウイルス危機で、衛生基準の強化が常態化する可能性もあるなど、プランそのものが時節に即さなくなっていた。文化省はそのため、改装計画を白紙に戻し、建物の増強など不可欠の改修に限定して工事を行うことを決めた。それでも、4億6600万ユーロの当初予算はその全額が必要になる見通しという。
2024年に予定されるパリ五輪では、グランパレも会場の一つとして用いられることになっており、それまでに改修工事を終えることが至上課題となる。プランを策定したLANに対する補償も今後の交渉に委ねられる。