米テレダイン、仏フォトニスの買収を断念

米技術大手テレダイン・テクノロジーズはこのほど、仏フォトニス(オプトロニクス機器)の買収を断念することを明らかにした。米SEC(証券取引委員会)に28日付で提出した文書の中で明らかにした。
フォトニスは赤外線暗視装置の開発製造で実績があり、米社による買収計画が持ち上がった際には、仏国内で重要技術の流出を懸念する声が上がり、物議を醸していた。紆余曲折の末に、仏経済省は、戦略的部門の企業への外資による買収の審査の枠内で、一定の条件を付けた上で買収を認める仮決定を7月30日の時点で下していた。BPIフランス(公的投資銀行)による少数出資の受け入れと、同行への拒否権付与(欧州、フランス、オランダ事業に関する決定について)が条件となっていた。
テレダインはSECに提出した文書の中で、買収に向けた交渉を打ち切ることを決めたと通知。提案された金額での買収は考えられないとその理由を説明している。フォトニス側が提示した5億ユーロ超という金額が高すぎるとの見方を示唆したことになる。
フォトニス側は、SECに対して行われた通知について承知しているとのみコメントしており、テレダインの決定に衝撃を受けている。テレダインの決定については、最終的な断念を意味するものではなく、買収額の引き下げを求めて圧力を行使するのが狙いだとする見方もある。