イリアッド、ポーランド携帯大手プレイを買収へ

仏イリアッド(通信フリーの親会社)は21日、ポーランドの携帯最大手プレイ(Play)に対してTOBをかけると発表した。1株39ズロチと、直近30日間の平均株価に対して33%高の価格で買収する。100%株式を取得した場合の費用は22億ユーロに上る。債務の引き取りを加えた総費用は35億ユーロ。この買収提案はプレイの取締役会の支持を得ており、大口株主2者(合計で40%株式)が売却に応じることを約束している。イリアッドは、20億ユーロ近くのクレジットラインを複数の銀行から確保しており、自前の資金で買収を実行できる。「純債務/EBITDA」倍率は、この買収により2.2から3.2へ跳ね上がるが、イリアッドでは、プレイが年間5億ユーロのEBITDAを達成する黒字企業であることを強調しつつ、同倍率は順次低下すると説明している。
イリアッドは2018年にイタリアの携帯市場に進出、2年間で600万人の加入者を獲得することに成功している。ただ、現状では収入の9割と利益のすべては国内市場で確保している。プレイはポーランドの携帯市場で29%のシェアを有する最大手(ほかにオレンジ、ポルコムテル、Tモバイルが事業を展開)であり、買収後には、外国事業が収入の3割、EBITDAの2割を占めることになって、国際化が一気に進む。携帯加入者数は合計で3500万人(イリアッドが1970万、プレイが1530万)となり、欧州では第6位に上昇する。