アクサ、新型コロナの利益保険訴訟で敗訴

パリ商事裁判所は17日、5人のレストラン経営者の訴えを認めて、保険者のアクサに対して、利益保険による補償に応じるよう命じた。総額24万ユーロの保険金が支払われる。アクサはこの判決を不服として控訴した。
新型コロナウイルス禍に伴い、飲食店は営業禁止を命じられたが、保険会社側は原則的に、パンデミックは補償の対象外であるとして、逸失収入の補償には応じていない。会社により、各種の特例措置を加入者に対して認めるという対応がなされている。大手アクサの場合は、5月の時点で急速審理により補償に応じるよう命じる判決がなされたのを皮切りに、各地で訴訟の対象になっている。
パリ商事裁判所は17日に、急速審理ではなく、本件審理の形で判決を下した。裁判所は、5人の経営者との保険契約において、契約書を作成したアクサが、「流行性疾患の場合の行政当局による閉鎖命令の逸失収入を補償する」とした上で、「免責事項として、1事業所のみの流行性疾患の場合に限る」と定めている旨を指摘。流行性疾患が定義上、1事業所のみに限定されるものではない以上、アクサは補償に応じなければならないとの判断を下した。
アクサはこの判決について、これまでに各地で下された本件審理の判決は、2件が原告側の勝訴、2件がアクサの勝訴となっており、判決は二分されていると指摘。判断が定まっておらず、判例は確定していないとし、控訴審で争うと説明した。この件で引当金の計上は時期尚早だともコメントした。