フォション、パリ・マドレーヌ広場の店舗を閉店へ

ボビニー商事裁判所は9月16日、パリ・マドレーヌ広場で高級食材店を運営するフォションSASの事業継続プランを承認した。同社は7月1日から会社更生法の適用下に入っており、事業継続プランは直営事業(マドレーヌ広場の直営3店舗及び本社)に限って適用される。マドレーヌ広場の3店を10月末までに閉鎖して、再生に取り組む。店舗閉鎖により無期限雇用契約の従業員107人のうち77人が削減される。フォションのパリ店は、「黄色蛍光ベスト」運動や年金改革反対の抗議活動の影響を受け業績悪化が加速していたところで、新型コロナウイルス危機の追撃を受けた。さらにマドレーヌ広場にはDIYのルロワメルラン、家具販売のイケアが出店し、ガストロノミーの中心地というかつてのイメージが崩れたことも店舗閉鎖の背景にある。なおフォションSASの損失は2021年3月期に690万ユーロに達すると見込まれている(前年度は570万ユーロ)。
今後はネット販売を強化するとともに、パリ市内では、ワイン、シャンパン、フォアグラ、マカロンなどに商品を厳選して、小規模(100-200平方メートル)で再出店することを計画する。直営ではなく、フランチャイズ契約などを利用する。すでにフォション73店はフランチャイズ契約で国内外で展開されている。