PSAとフィアット・クライスラー、統合計画を修正

統合計画を進めている自動車大手のPSAとフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は14日、統合の条件を修正すると発表した。統合に先立ち、両社の株主に与えられる特別配当が減額となる。両社とも、主要株主がこの修正を受け入れた。
当初案では、FCAの株主は、55億ユーロの特別配当を受け取るはずだったが、これが29億ユーロへ減額された。他方、PSAの株主は、子会社であるフォルシア(自動車部品)の株式46%を特別配当として受け取るはずだったが、これを23%に引き下げ、残りの23%株式が、FCAの株主に配布される。23%株式は14日の株価で13億ユーロに相当する。つまり、FCAの株主は、現金配当が26億ユーロ減額され、代わりに13億ユーロの株式配当を得て、差し引き13億ユーロの減額となり、PSAの株主も、株式配当が13億ユーロの減額ということで、いずれも見た目の扱いが同じ「三方一両損」的な決着となる。両社はこれに加えて、統合が成立する前後(2021年上半期の予定)に、可能なら10億ユーロの配当を行う方針を示した。
両社は対等合併の建前で新会社ステランティスを設立する方針を決めている。特別配当は対等合併とするための調整を目的に行われるが、新型コロナウイルス危機で両社も打撃を受ける中で、新会社が現預金を温存できるようにするため、両社の主要株主も今回の減額措置を受け入れた。統合が実現すれば、年間の自動車販売900万台弱、年商1800億ユーロ弱の世界大手が発足する。