フランス中銀、仏経済成長率を上方修正

フランス中銀は14日、マクロ経済予測を公表した。2020年の仏経済成長率をマイナス8.7%と予想。6月時点の予測値であるマイナス10.3%を大幅に上方修正した。なお、政府の公式予測はマイナス11%となっている。
中銀は、この数ヵ月間の経済活動の回復が予想以上に順調であることを指摘。8月の事業水準も、企業経営者の事前の予測を上回ったという。工業部門の受注残の水準も、長期の平均にまではまだ復帰していないが、回復が顕著であるという。部門別では、特に自動車部門で回復が顕著だが、航空機部門では平時の25%以下の水準に低迷している。
中銀は、2021年には7.4%の経済成長率を予想。2022年にも3%の成長を見込んでいる。2022年の初め頃にはフランス経済が危機前の水準に復帰すると予想した。なお、この予想には、政府が予告した経済対策の効果は含まれていない。
その一方で、企業経営者の25%は、自社の事業の平常の水準への復帰の時期がいつになるかわからないと回答しており、不透明感は依然として根強く残っている。ウイルス感染状況が今後どのようになるのか、また、それと関係して個人消費の動きがどうなるのかが、景気動向を左右することになると考えられる。個人消費の順調な回復を得るためには、雇用情勢の改善が鍵となるが、今年には82万5000人の雇用純減を記録する見込みで、雇用創出を後押しすることが課題になる。