アート・パリが開幕、新型コロナウイルス危機以来でアートフェア開催は初

国際アートフェアの「アート・パリ」が10日に開幕した。グランパレを会場に13日まで開催される。
新型コロナウイルス危機が本格化して以来で、国際アートフェアが開催されるのは、フランスはもちろん世界でもこれが初めて。パリにおける最大のアートフェアであるFIACは、10月22日から25日まで開催される予定だが、こちらは実現の見通しが不透明になっている。アート・パリは、外国人の入場者が全体の25%と、この種の催しとしては国際性が低く、規模も小さめだが、それが逆に強みとなり、危機脱出の展望が開けない中でも開催を実現することができた。
アート・パリも当初、4月開催を予定していたが延期となり、開催が危ぶまれていた。ちょうど9月のこの時期にグランパレで開催が予定されていたビエンナーレ・パリ(骨董品見本市)が中止となり、会場を確保することができた。アート・パリの主催団体は、BPIフランス(公的投資銀行)からの融資など公的援助を得て、出展を断念したギャラリーへの前納金の返済などを行い、出展者を150から112に減らし、レイアウトを工夫するなどして衛生基準をクリアした。会場の人数を最大3000人に制限し、1人当たり2平方メートルのスペースを確保。恒例のレセプションは廃止した。パリのギャラリーの中には、FIACの開催の展望が不透明なことからアート・パリに肩入れして、開催の実現に向けて働きかけるところもあり、各方面の努力が実っての開催となった。