2020年の経済成長率、マイナス9%に=INSEE予測

INSEEが8日に発表した統計によると、1-6月期に国内の雇用総数は71万5000人の減少を記録した。1-3月期に前の期比で2.0%の減少(49万9700人減)を記録した後、4-6月期には0.9%減(21万5000人減)を記録した。新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出制限の期間の大部分は4-6月期に集中したが、その4-6月期で、前の期の1-3月期よりも後退が小幅に留まったのは、政府の雇用支援策(一時帰休の特別制度など)の効果によるところが大きいと考えられる。1-6月期全体では、GDP成長率が前年同期比でマイナス18.9%となったが、雇用の喪失はそれよりも小幅となり、これも政府の支援策の効果と考えられる。
INSEEによると、4-6月期には、派遣雇用が前期比で23%の増加に転じた。1-3月期には40.4%の大幅減を記録していた。失業率は、足元で見かけ上の低下(状況を見て就職の意志を断念する人が増えたため)を記録しているが、2020年末には9.5%程度にまで上昇し、1年前から1.4ポイントの上昇を記録する見込み。半面、INSEEは、2020年通年では雇用総数の減少幅は72万人程度になると予想。危機による影響が大きな部門で雇用削減の動きが続くが、回復が目立つ部門での採用増がこれを相殺する形で、今年後半は全体として現状維持で推移するという予測となる。政府が発表した経済対策の効果も期待され、政府はこれによる雇用創出の効果を2021年に16万人程度と予想している。
INSEEは2020年通年の経済成長率については、マイナス9%と予想した。政府の公式予測であるマイナス11%よりは良好な数字となる。7-9月期の成長率(前の期比)は、大きな落ち込みを記録した前の期との比較で、17%の大幅成長を記録する。