自転車の利用、顕著に増加

新型コロナウイルス危機を背景に、自転車の利用が大きく伸びている。自治体が自転車専用レーンの整備を急ピッチで進めたことが、利用を後押しした。
外出制限期間中には、他の移動手段と同様に自転車の利用も大きく減った。ただし、その期間を除けば、自転車の利用は大きく伸びており、特に、外出制限の解除後の伸びが目立った。1-8月期の自転車専用レーンにおける交通量(182ヵ所の定点観測による数値)は、前年同期比で29%の大幅増を記録。農山漁村地域(16%増)と都市郊外地域(17%増)のいずれでも増加が目立ったが、最も顕著だったのが都市部であり、平均で33%の増加を記録した。特にパリでは67%と著しい増加を記録。リール都市圏(26%増)、リヨン(24%増)、ダンケルク(23%増)などでも増加が目立った。
パリ首都圏では、安全に配慮した幅広のレーンが、ネットワークの形で臨時の分も含めて整備され、移動手段として自転車を利用しやすくなったことが、利用を大きく後押ししたという。公共交通機関の混雑を嫌って自転車にシフトする人も多かった。この夏は好天に見舞われたことも追い風となった。パリ市内のセバストポル大通りに設置されたカウンターでは、この2日に1万6401台の通過が記録されており、利用は衰えていない。同大通りでは、ピーク時には自動車よりも自転車の方が多いという状況になっている。