文化遺産への経済支援、6億ユーロを超える

新型コロナウイルス危機への対応策として政府が発表した1000億ユーロの経済対策では、文化部門への支援額が20億ユーロに設定された。このうち6億1400万ユーロが文化遺産関連に振り分けられることになり、2009年の経済危機時の支援額1億ユーロを大きく上回った。歴史的建造物の修復と伝統的技術の維持を支援するために2億8000万ユーロが充てられ、大聖堂の修復プラン(8000万ユーロ)、エーヌ県のビレール・コトレ城の修復(1億ユーロ)などが盛り込まれた。なおマクロン大統領はビレール・コトレ城をフランス語圏センターに転換する構想を持っている。残りの3億3400万ユーロは主要施設への直接支援で、対象はルーブル美術館、オルセー美術館、ベルサイユ宮殿、ポンピドゥーセンター、RMN(国立美術館連合)・グランパレ、CMN(文化財センター)、シャンボール城など。フランスのソフトパワーにも貢献するこれらの主要文化施設は、危機により外国人の来場が途絶えて深刻な財政難に陥っており、投資力も削がれている。政府はこれらの文化施設の当座の赤字補填などを支援する。