仏ベンチャー企業資金調達、1-6月期に健闘

EYの集計によると、仏ベンチャー企業の資金調達額は1-6月期に27億ユーロに上った。新型コロナウイルス危機の中でも好調を維持した。
1月の調達額は5億ユーロ近くに上り、記録的な水準に達していた。新型コロナウイルス危機が本格化して調達額は減少したものの、外出制限の解除と共に著しく回復したという。
大型の資金調達は外出制限期間中にも実現した。ブラックマーケット(リファービッシュ品販売)は5月初頭に1億1000万ユーロを調達。ContentSquare(ネットユーザー行動解析)は5月半ばの調達で評価額が10億ドルを超えた。これらの大型案件は以前から準備が進められていたもので、外出制限中に電子方式の署名などの手段を経て実現した。なお、1-6月期には、1億ユーロを超える大型案件の数が前年同期を上回っており、フランスでは課題だったベンチャー企業の平均的な規模の拡大が軌道に乗った感がある。フランスはこれまで、規模の大きなベンチャー企業が英独に比べて手薄だったが、この1-6月期には、5000万ユーロを超える調達案件がフランスでは4%増を記録。同じ時期に英国では29%減、ドイツでは50%減を記録しており、遅れてきただけに伸び代が大きいという格好になっている。
部門別では、フランスにおいてはECプラットフォームと情報処理サービスが強く、バイオテク・Eヘルス分野も成長が目立つ。これにフィンテックが続いた。ネオバンクのQontoは中国のテンセントを株主に迎えて1億400万ユーロを調達。また、ソシエテジェネラル銀行が1億ユーロ強で買収したShineのように、大手企業による買収の対象となるほどに成長した企業も目立った。