ラファージュホルシム、パリのセーヌ川汚染容疑で捜査対象に

セメント大手ラファージュホルシムがパリ12区のセーヌ河岸に保有するコンクリート製造施設が河川汚染の容疑で捜査対象となった。1日付でパリ地検が正式捜査を開始した。これを受けて、ポンピリ環境相は2日、同社のパリ首都圏の拠点のうち、セーヌ河沿いに位置するものを対象に、組織的に検査を行うと予告した。
パリ12区の施設については、数ヵ月前に釣り人らから汚染行為の通報があり、これに基づいて8月27日にOFB(生物多様性局)などが検察当局から依頼を受けて立ち入り検査を行った。その結果、コンクリート材料を洗い流した廃水や、薬剤を用いて建機等を洗浄した廃水が直接にセーヌ川に投棄されており、コンクリート材料や、製造に用いるプラスチックの屑により河川が汚染されていた。ラファージュ側はこの検査結果について、廃水を貯蔵し、汚泥を回収する貯水槽が破損していたことに伴う一時的な汚染だと主張。破損は意図的な破壊行為によるものだとも主張し、被害届を出したと説明したが、捜査当局の側では、会社が意図的に汚染を長期にわたり続けていた疑いが濃厚だとみている。パリ市もラファージュ社の責任を厳しく追及する方針を明らかにした。