マクロン大統領、イラクを訪問

マクロン大統領は9月2日、レバノン訪問を終えて、イラクの首都バグダッドを訪れた。数時間のみの短い訪問だったが、サレハ大統領との会談後、イラクが(イランや米国をはじめとする)外国の介入に抗して主権を回復するための移行をフランスは全面的に支援すると約束した。カディミ首相はまさしくイランと米国の影響を排して独自の道を見出すことに苦慮しており、マクロン大統領との会談で、イラクを対立の場ではなく安定と中庸の場にする意欲を表明し、フランスと欧州が中東地域の安定回復で積極的な役割を演じることを期待すると述べた。首相はまた電力不足を解消するために、国際原子力機関(IAEA)の監督下で原子力発電所を建設する計画にも言及した。過激組織「イスラム国」との戦いも俎上に上り、マクロン大統領は「イスラム国」との戦いはまだ終わったわけではなく、フランスはイラクと共に闘いを続けると言明した。大統領はバグダッドの地下鉄建設への支援なども約束した。
なお、フランスはイラクに対して、シリア問題で中立を保つように求めているが、イランはイラクにおいて強い影響力を維持しており、イランと米国の対立が続く中で、イラクは難しい立場に置かれている。また石油価格の下落や新型コロナウイルス危機もイラク経済を圧迫している。