グルノーブルの「麻薬密売団」動画、実はラップ歌手のビデオクリップ

グルノーブル市のミストラル地区で撮影された麻薬密売団によるとみられる動画がSNS上で拡散し、物議を醸した件で、この動画を折り込んだラップ歌手のビデオクリップが8月31日に公表された。動画はもともとこのビデオクリップのために撮影されたもので、人物たちが持っていた武器はすべてイミテーションであるという。
発表されたのは、ミストラル地区の無名のラップ歌手「Corbak Hood」の「Chicagre」なる曲のビデオクリップ。問題の動画は、覆面をしてアサルトライフルなどで武装した男たちが団地街の一角にしつらえた麻薬取引の場所を守っているとみられる場面だったが、ビデオクリップには同じ人々による様々な他の場面が収録されている。
この動画がインターネット上で拡散した際には、郊外地区の荒廃を象徴するものとして、政界を巻き込んだ論争が発生し、地検当局は一連の捜索を行うなど大掛かりな捜査を行っていた。地検当局は、捜査はまだ終了しておらず、偽装のためにビデオクリップに仕立てた可能性もあるとして、制作者から事情聴取を行うと説明、振り上げた拳を下すタイミングをうかがっている。