ロシアとの内通の容疑で将校が逮捕に

パルリ軍隊相は8月30日、民放ラジオ局ヨーロッパ1とのインタビューに応じた機会に、将校1名が機密情報漏洩の容疑で逮捕されたことを認めた。ロシアに内通していたものとみられている。
軍隊省は去る7月22日の時点で、問題の将校の件を検察当局に通報していた。当局は同29日に内偵を開始。8月21日に、国家の重要な情報を外国政府に提供する目的で収集し、国防上の秘密を危険に晒した容疑で、同人に予審(担当の予審判事が起訴の是非を決めるために行う裁判上の手続き)開始を通告した。それ以来、同人は勾留中であるという。この容疑の最高刑は禁固15年となる。
報道によれば、逮捕されたのは中佐で、北大西洋条約機構(NATO)の伊ナポリ基地に派遣されていた。休暇中で国内に戻っていたところを逮捕された。この将校は50才台で、ロシア語が堪能だという。2019年の時点で、イタリア国内でロシアのGRU(ロシア連邦軍参謀本部情報総局)のエージェントの動きを追っていたイタリアの情報機関が、問題の将校との接触を察知し、これをフランスの情報機関に伝えたという。GRUのエージェントは、欧州諸国を巡回し、外国の外交官や軍人の弱みを握り、浸透を図る任務についていたと考えられる。改めてロシアの脅威を感じさせる事件となった。