ナティクシス傘下のH2O、8ファンドを凍結

仏投資銀行ナティクシス(BPCE銀行傘下)は28日、英子会社H2Oが運営する8ファンドを凍結することを決めたと発表した。同日に仏AMF(金融市場監督機関)より異例の命令を受け、凍結が決まった。
独投資家ラース・ヴィントホルスト氏に絡んだ非上場銘柄への投資にまつわる懸念から、H2Oが運営するファンドの価値は大荒れの推移を示していた。AMFは3ファンドの凍結を命じたが、それより多い8ファンドの凍結が決まった。これにより、H2Oの運用資産総額218億ユーロ(6月末時点)のうち半分近くに相当するファンドが凍結の対象となった。ラース・ヴィントホルスト氏絡みの取引停止となった資産はうち15%を占める。
ナティクシスはこのところ不祥事が続いており、新型コロナウイルス危機の逆風もあって、株価は年頭以来で38%安を記録している。最近に就任したばかりのナミアスCEOは、今回の件について、ナティクシスの財務基盤等に影響は及ばないと説明。ただし、H2Oは、直接の親会社であるナティクシスIMの運用資産総額の2.3%を占めるに過ぎないが、これまでの稼ぎ頭でもあり、広く個人投資家の資金を集めていたことから、ナティクシス本体のイメージに与える影響も大きい。ナティクシスの株価低迷に伴い、BPCE(71%株式を保有)が残り株式を買収し、完全子会社化に踏み切るのではとの観測もあるが、BPCE筋ではこれを憶測と形容している。