フランスの軟質小麦収穫量、今年は大幅減

専門企業アグリテルの集計によると、フランスにおける今年度の軟質小麦の収穫量は2920万トンとなる見込み。前年度比で26%の大幅減を記録。過去25年間では2003年と2016年(2760万トン)に次ぐ3番目の不作となる。作付け面積(21%減の430万ヘクタール)と収量(8%減の1ヘクタール当たり6.8トン)ともに後退する。昨年秋の多雨と春季の気候不順が打撃になった。ただし、小麦の質は良好であるという。
小麦の不作は欧州全体でみられる傾向で、その生産量(すべての種類の小麦を合算)は前年比12%減の1億3610万トンとなる見込み。8年来で最低の数字となる。英国とブルガリアでは春季の干ばつが特に打撃となり、ドイツも不作だった。欧州連合(EU)の今年度の穀物輸出量は2350万トンに留まる見込みで、これは豊作だった前年比で38%の後退となる。世界的には、黒海沿岸の穀倉地帯が全体としては豊作、米国は大幅後退、カナダは増加などとなっている。フランスは小麦を、主に北アフリカ諸国と中国に輸出しているが、足元のユーロ高は国際競争力の点でマイナスになる。