2020年8月25日 編集後記

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南仏のモンペリエ大学医学部が創立800周年を迎えたそうだ。世界でも最も古い医学部の一つであ り、卒業生には、あの大予言で有名なノストラダムスさんや、糞尿譚もおおいに楽しめる『ガルガンチュワ物語』と『パンタグリュエル物語』の作者ラブレーさんなど、錚々たる顔ぶれが並ぶ。筆者は語学研修のためにモンペリエで1年間を過ごした経験があるが、医学部の立派な建物の前を通るたびに、なんとなく恐れ多い気がしたものだ。ノストラダムスとラブレーはともに16世紀前半の人で、同時代人だが、当時のモンペリエはきっと20世紀のモンペリエの何倍も面白い都市だったに違いない。もっとも、自分が怪我をしたり病気に罹ったら、ノストラダムス医師やラブレー医師に診てもらうのはちと遠慮したい気もする。二人が由緒ある医学部できちんとした医学教育を受けたことを疑うわけではないのだが、どこか怪しげではないだろうか。