パリの環境配慮型公衆小便器、「不潔」と不評

パリ市内に設置された環境配慮型の小便器が不評に直面している。漏洩の問題が発生した。
この小便器は「ナチュリノワール(Naturinoir)」という名称で、ベンチャー企業のエコセック(Ecosec)社が開発。パリでは試験的に、18区のメトロ駅ラシャペルとスターリングラードの間の大通りに設置された。ユニットは2つの小便器からなり、小便は内部の1000リットルのタンクに貯蔵され、その場で肥料にリサイクルされる。清掃は2日に1回の頻度で、社会経済企業のEcleepse社が担当することになっている。ただ、小便が漏出していて不潔であり、悪臭がするという苦情が寄せられ、インターネット上でも批判的なコメントが多数寄せられている。
エコセック社はこれについて、小便を回収してタンクに落とし込むために用いられるポンプが、電力不足で稼働しなかったことによるものだと弁明。電力は太陽光パネルにより確保する仕組みになっているが、設置場所が並木の影になって十分な電力が得られなかったことが原因といい、冬の間に設置場所を選んだので、夏季の葉が茂った際の状況が考慮されていなかったのだという。会社側では、設置場所をわずかに移動することで問題は解決すると説明している。
この小便器については、アイデアはいいが不潔だとする批判の声がある一方で、どのみち立小便がなされて不潔であるのだから、設置により被害はより小さくなると肯定的に捉える向きもある。パリ市では、立小便に68ユーロの罰金を適用しているが、住民のモラルはもとよりあまり高くない。