ラポスト、独ヘルメス(宅配)に買収提案

ルモンド紙が20日付で報じたところによると、仏ラポスト(郵便)は、ドイツのヘルメス社(宅配)の買収を計画している。8月初めに、ヘルメスのドイツ事業の買収を提案したという。
ヘルメスは、ドイツの通販大手オットーが1970年代に設立した宅配業者。BtoCの配達に強く、この分野ではドイツで市場シェア20%を有し、ドイツポスト・DHLに次ぐ第2位。オットーはEC大手との競合に苦しみ、主要市場の英独仏で事業部門の売却や提携先探しなどの戦略見直しを進めており、ラポストはそれを受けてドイツの宅配事業の買収を持ちかけた。ラポストはドイツの宅配市場では、子会社ジェオポストを通じてDPD社を既に保有しているが、ヘルメスをこれと統合し、ジェオポストの傘下に置く計画であるという。ドイツ市場は、住民1人当たりの宅配件数が年間20を超えており、欧州では最大の市場(フランスは8程度)だが、それだけに競争も激しく、ヘルメスのドイツ事業は赤字を出しているとされている。ラポストは、郵便の取り扱い量が減少を続ける中で、成長の著しい宅配事業を成長力の柱と見据えており、規模拡大を図る目的で重要市場のドイツでの企業買収に関心を示しているという。