デュソプト予算担当相、汚職の疑いで家宅捜索の対象に

パリ地検の金融犯罪検事局(PNF)は18日、汚職の疑いでオリビエ・デュソプト予算担当相の自宅などの捜索を行った。ニュース専門サイト「メディアパルト」が最初に報道し、APF電が19日の時点で予算担当相本人のコメントを交えて追認の報道を行った。
調べによれば、デュソプト氏はアノネー市(アルデッシュ県)の市長を務めていた2017年に、水処理大手のSAUR社から、2点の版画を贈られた。現代芸術家のジェラール・ガルーストによる版画で、1作につき2000ユーロ強の価値がある作品という。SAURはこの当時、アノネー市の水処理事業を獲得すべく交渉中であり、実際に契約獲得に成功した。捜査当局は、この贈呈品の授受が贈収賄に当たる疑いがあると見て、18日に、デュソプト氏の自宅、アノネー市市役所、SAUR社の事務所の3ヵ所で捜索を行ったという。
デュソプト氏はAFP電に対して、問題の版画は既に返還したと説明。授受自体に法的な問題はないが、襟を正す意味で返還することにしたと述べた。SAUR社に市が契約を付与したことについては、客観的な基準に基づいた決定であり、個人的に介入した事実はないと釈明した。デュソプト氏は当初、友人からの贈り物だと説明していたが、その後、友人であるSAUR社の役員を通じたSAUR社からの贈呈品であったことを認めたという。
デュソプト氏は社会党の出身で、長年にわたり下院議員とアノネー市市長を兼務してきた。2017年11月に閣外相として入閣。先の内閣改造で予算担当相に昇格していた。