仏新型コロナ感染防止アプリの感染リスク通知件数、72件にとどまる

仏保健総局(DGS)が8月19日に発表したところによると、仏政府のイニシアティブにより開発された仏新型コロナウイルス感染防止アプリ「StopCovid」による感染リスクがある人々への通知件数は、投入以来3ヶ月で72件に留まった。「StopCovid」は、新型コロナウイルスに感染したユーザーと感染の確認に先立つ2週間の間に接触したユーザーに感染リスク通知を送付することを主な目的としており、その有効性は、同アプリのユーザー総数に左右されるとともに、自分の感染が検査で判明した場合に受け取るQRコードをアプリに入力することで感染を接触相手に通知するユーザー数に依存している。
DGSによると、感染の通知を受けたユーザーによる同アプリへのQRコード入力数は1169件だが、感染リスク通知数は72件に留まった。QRコードの利用数と感染リスク通知数の間の大きな不均衡は、国民の間での、あるいは感染したユーザーの周りでの同アプリの普及度の低さが原因か、あるいは、感染したユーザーが検査を受けた後に「StopCovid」をインストールしたことが理由とされる。
「StopCovid」のダウンロード数は230万回に留まっており、同アプリを実際に利用しているのは、仏国民の2.7%に過ぎない。英国での調査によると、同様のアプリが有効になるのは、普及率が60%を超えた場合とされるが、デジタル経済担当のオー閣外相は、ある地域での普及率が10%を超えれば、「StopCovid」は有効になるだろうとの見方を示した。
「StopCovid」の不人気には、同アプリの個人情報保護を巡る論争が影響している。加えて、「StopCovid」 は、アップルとグーグルのソリューションに基づく欧州各国のアプリの大半と互換性を持たない欠点がある。
なお、独で6月に投入された同様のアプリ「Corona-Warn-App」は大きな成功を収めており、ダウンロード数は1710万回に達しており、感染したという通知数も6月半ばで12万785件に達した。