松脂から抽出の結合剤を用いた道路補修の新方式、セーヌエマルヌ県が導入

パリ郊外のセーヌエマルヌ県は、県道の補修に新方式を試験導入することを決め、18日に工事を開始した。エファージュ社が開発した新たな結合剤「Recytal」を利用し、道路の舗装材をそのままリサイクルする形で補修する。
工事は2日間にわたり、県道D96の2km程度の区間で行われた。改修工事は、道路の舗装を掘り返して砕き、その場で水(1立方メートル当たりで7%)と松脂から抽出した結合剤「Recytal」(1立方メートル当たりで2.5%)を混入して舗装材として再生させる。ローラーで押し固めて補修が完了する。
この方法なら、原材料を大量に輸送する必要がなくなるため、消費するエネルギーを50%、発生する二酸化炭素の量を70%、削減することが可能になる。付近住民への迷惑も最小化できる。ただし、交通量が多い道路には不向きで、重量車両の通過が1日に200台以下の道路にのみ用いることができる。費用面では従来型の補修と変わらないという。
エファージュはRecytalを2017年末以来、エロー県及びジロンド県で利用した実績があり、これまで不具合は生じていない。セーヌエマルヌ県は3年間にわたり試験導入の区間を定期的に検査し、評価を行う。パリ首都圏では、バンセンヌの森において昨年にRecytalを用いた補修が行われており、2022年までに他の県においても利用する計画がある。