ラガルデール・グループ、ラガルデールCEOの任期延長決める

ラガルデール・グループは17日に監査役会の会合を開き、アルノー・ラガルデールCEOの任期延長を決めた。2021年春に任期満了を迎えることになっていたが、前倒しで4年間の期限にて任期延長を決めた。2024年までの任期を確保した。
ラガルデール・グループは現在、トラベルリテールと出版を主力事業としている。合資会社という形態を利用して、創業者の息子に当たる2代目のアルノー・ラガルデールCEOが、個人持ち株会社のLCMを通じて少数株主として出資し、経営権を確保している。ただ、ラガルデール・グループに対しては、不透明なガバナンスの改正を求める動きがあり、23.5%株式を得て筆頭株主となったビベンディ(メディアなど)と、出資率20%で第2位の株主であるアンバー・キャピタル(アクティビストファンド)が揃って監査役会の役員入れ替えを要求して圧力を強めていた。この情勢で、2021年の任期満了時に再選を得るのは波乱含みとなったことから、ラガルデールCEOは、前倒しで任期延長を監査役会に求めたものと考えられる。
監査役会は、サルコジ元大統領をはじめとして、CEO寄りの人物で固められており、問題なく再任を決めたが、本来なら6年間の任期を、4年間に短縮した上で再任を承認した。これでラガルデールCEOは4年間の猶予を得たことになるが、CEOが負っている債務は2億1500万ユーロと多く、2021年1月までにうち1億6400万ユーロの返済期限が来るとあって、危ない材料には事欠かない。個人持ち株会社に引き入れ、支援を仰いだベルナール・アルノー氏(高級ブランド大手LVMHのオーナー)がどこまでラガルデール氏を担ぐつもりなのかが焦点の一つになる。