ラポストのパリ中央郵便局、来年にリニューアルオープン

ラポスト(郵便)は、子会社ポスト・イモを通じて、保有不動産の活用を進めている。その一環で、パリのルーブル通りにある旧中央郵便局の建物は、2021年にホテルなどが入居する複合施設に生まれ変わる。
パリの旧中央郵便局は1880年代に建設された、第3共和政時代を代表する建物。2015年に改修工事のため閉鎖された。年中無休・24時間営業の郵便局として、電報電話や郵便事業の黄金時代を象徴する施設でもあった。建物は3万2000平方メートルと広大で、往時には郵便局に加えて仕分け所など関連部署が入居していた。リニューアルにおいては、かつてと同様、ルーブル通り52番地に郵便局が開かれるが、それに加えて、店舗や飲食店が入居、5つ星のホテルも開かれる。屋上のテラスからは、パリの中心地らしい眺望が楽しめる。改修事業はブイグ建設が請け負い、費用は1億2000万ユーロに上る。
ポスト・イモは、この案件を含めて、同時に複数の改修計画を進めている。ラポストは、郵便全盛期の1970年代までに、各県の県庁所在地に自前の建物の中核郵便局を整備した。いずれもそれぞれの時代を反映した建造物であり、歴史的な価値もあるが、インターネット時代を迎えて郵便の需要は減り、仕分け所のような機能は郊外に移転したこともあって、事業面では無用の長物と化してもいる。建物の外観を保存しつつ、現代に即した用途に再開発するのが目標で、地方都市においては、ラポストが優先事業として位置付けるシルバー経済の発展をにらんで、高齢者向け施設に転用するプロジェクトなども進んでいる。