仏国債庁(AFT)、モルガン・スタンレーの処分決める

仏国債庁(AFT)は8月4日から3ヵ月間に渡り、米大手銀行モルガン・スタンレーのSVT(国債プライマリーディーラー)としての資格を停止した。国債価格の操縦で同行がAMF(仏金融市場監督機関)から2000万ユーロの罰金処分を受けたことを踏まえて、AFTとしての処分を決めた。
モルガン・スタンレーは、2015年6月に、先物取引により仏国債の価格を吊り上げた直後に保有する国債を売却することで、市場の他の当事者らに不利益を被らせたとたとして、去る12月の時点でAMFにより罰金処分を受けていた。モルガン・スタンレーはこの処分を不服として控訴している。
AFTは、AMFの処分を根拠として、SVTの資格停止の処分を決定。SVTは発行時に国債を引き受け、市場においてはマーケットメイクの役割を担う指定業者で、全部で15銀行が指定を受けている。AFTは、仏国債取引の流動性の確保に貢献する義務を負うSVTとして、モルガン・スタンレーの行動は不適切だったと認定。2017年6月にAMFによる調査が開始された際に、その旨をモルガン・スタンレーがAFTに届け出なかったことも問題視した。AFTはさらに、モルガン・スタンレーがSVTの資格を回復するには、同行がAFTに約束した是正措置を履行することが条件になるとも付け加えたが、詳細は明らかにしなかった。モルガン・スタンレーは、AMFの処分については控訴中であることを再確認した上で、AFTとの密接な協力の下で是正措置の履行に努めるとコメントした。