仏政府、ワイン業界に7600万ユーロの追加支援を決定

カステックス首相は5日、サンセール地方(シェール県)を訪問した機会に、ワイン業界に対する追加支援を発表した。7600万ユーロの追加支援を行い、5月に発表した支援策と加えて合計2億5000万ユーロ近くの規模へ引き上げる。具体的には、蒸留による在庫処分の支援に5600万ユーロを追加で支出。また、製品の貯蔵支援を1500万ユーロから3500万ユーロへ引き上げる。ワイン業界は収穫を目前に控えて、積み上がった在庫を整理しなければ新たな収穫を受け入れて生産を開始することができない状況に陥っており、蒸留による転用(バイオエタノール燃料や香水、手指消毒用のジェルなど)と、貯蔵能力の確保が課題になっている。政府は金額を上乗せして、製品の3割から4割を輸出する主要な輸出産業であるワイン業界を支援することを決めた。
ワイン業界の推計によると、新型コロナウイルス危機による打撃は少なくとも15億ユーロに上る。蒸留支援措置により260万ヘクトリットルの在庫が処分できるが、業界側は300万-350万ヘクトリットルの処分が必要と見ており、支援は不十分とみる向きもある。