ナント大聖堂火災:容疑者のルワンダ人男性が放火を自供

19日に発生したナント大聖堂の火災について、容疑者のルワンダ人男性(39)が26日未明に犯行を自供した。
火災は19日朝に発生。正面入り口近くのオルガンと、祭壇付近の2ヵ所から同時に出火した。消防により数時間後に鎮火したが、オルガンと一部のステンドグラス(16世紀)、そしてイポリット・フランドランの絵画1点(19世紀)が焼失した。火災発生時は大聖堂は開放されておらず、無人だった。
警察は20日時点で、最後に施錠を行った教会手伝いのルワンダ人男性エマニュエル・A(39)を逮捕し、事情聴取を行ったが、証拠不十分のため釈放していた。その後、鑑定の結果、現場から燃料の痕跡が検出され、放火であることが確定。また、容疑者の供述とは異なり、市の防犯カメラから、火災発生の10分ほど前に容疑者が大聖堂に入っていたことが判明し、25日に容疑者を再度勾留し、事情聴取を行ったところ、自供に至った。
容疑者は2012年にフランスに入国。教会の援助を得て、2017年以来、教会の手伝いとして大聖堂の鍵を管理するなどしていた。この数年には、査証の更新が認められずに滞在が困難になり、3月時点で国外退去命令を受け、係争中だった。容疑者は犯行当日、教会関係者らにメールを送り、滞在問題で十分な支援を得られていないと不満を表明しており、この問題が犯行の引き金になったと考えられる。当局は容疑者の精神鑑定を行った上で、今後の処分を決める。最高刑は禁固10年、罰金15万ユーロとなる。