国営フランス・テレビジョン、エルノットCEOが続投へ

CSA(放送行政監督機関)は22日、国営フランス・テレビジョンの次期CEOとして、エルノット現CEOを指名した。フランス・テレビジョンのCEOが2期目も再任されたのはこれが初めて。
CSAには公共放送部門のトップを指名する権限がある。この権限の廃止と、フランス・テレビジョンの改組を盛り込んだ放送改革の準備が進められており、本来なら、この指名が最後となり、しかも、フランス・テレビジョン改組が実現するまでの間の暫定的な任期での指名が行われるはずだった。しかし、新型コロナウイルス危機を受けて改革が先送りとなったため、結局、5年間という本来の任期でCEOが指名されることになった。暫定任期での就任ということなら、エルノットCEOの続投でほぼ決まりだったが、本格的な任期のCEOということになり、有力候補者も続々と名乗りを上げ、合計8人の間で指名が争われたが、最終的に、過去5年間の手腕と今後の運営計画案が評価され、エルノットCEOが指名を得た。
エルノットCEOは5年前に、フランス・テレビジョン初の女性CEOとして就任。通信大手オレンジの重役からの転身で、放送分野の実績はなかった。それ以来で、地デジニュース専門局「フランスアンフォ」を国営ラジオ・フランスとの協力により実現するなどの成果を達成。収支も2019年まで均衡を実現した。CEOは次期任期において、フランス及び欧州の番組制作に年間5億ユーロを投資する、若年層向けコンテンツの制作等に同1億ユーロを投資する、などのプランを掲げ、傘下局についても、フランス3の完全ローカル放送化など、各局の個性を打ち出した改革を進めると予告している。