フランスのほぼ全土で夏のバーゲンセール(ソルド)が本日(7月15日)から開始する。新型コロナウイルス危機の影響を受けて、当初予定(6月24日)から3週間遅れての開始となる。実施期間は4週間。ザラなどの大型衣料チェーンや百貨店のギャラリー・ラファイエットなどは、夏の学校休みに入ると休暇に出る人が増えて集客できないことを懸念し、予定通りの実施を主張したが、個人経営の靴や衣料の販売店は、バーゲン前に定価で販売する時期を確保したいとして実施日を遅らせることを政府に求めていた。ルメール経済相は5月末、個人経営主に配慮する格好でバーゲンの開始日を遅らせる決定を下した。
衣料チェーンが加入する団体によると、2ヶ月に渡る外出制限の解除後も販売挽回の動きはなく、売れ残り商品が多いという。百貨店や大型衣料チェーンは、ここ3週間来、バーゲンセールという言葉を避けつつ、40-50%の値引きを実施していた。