黒人映画の話題作が劇場公開

話題作「Tout simplement noir(ただの黒人)」の劇場公開が8日に始まった。警察から暴力を受けた売れない黒人俳優JPが黒人合同デモを企画するという物語。現今の旬な話題と重なり、各紙が大きく取り上げている。
主演のジャンパスカル・ザディは39才。ラップ歌手を皮切りに、脚本家やテレビ番組の制作などで活動してきた。自分の体験とも重ねて、黒人と一口に言っても様々であることをユーモアをもって訴えることを目指して、本作の企画を5年前にまとめた。映像監督のジョン・ワックス(同じく39才)を共同監督として実現を目指したが、映画会社の食いつきは悪かった。コメディアンのファブリス・エブエの監督・主演作品に出演した縁もあって、エブエの協力を得てからは、制作の話が進んだという。そのエブエをはじめ、元サッカー選手のリリアン・チュラムとビカシュ・ドラソ、コメディアンのエリック・ジュドール、ラップ歌手のソプラノとジョイスター、女優のクローディア・タグボなど、「黒人」界の錚々たる顔ぶれが本人役で登場。ザディは、認知不足に直面する黒人の置かれている状況を笑いの中で浮かび上がらせつつ、黒人だからといって決して仲間ではないことも示し、偏見を打破することを目指したと説明している。