2020年の経済成長率、マイナス9%に=INSEE予測

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INSEEは8日に発表した報告の中で、2020年の経済成長率をマイナス9%とする予測を示した。政府の公式予測がマイナス11%であるのに対して、より楽観的な予測を採用した。
INSEEはこの中で、6月の個人消費支出が、経済危機前の水準と比べて3%減に留まった点を指摘。これは、外出制限期間中に閉ざされた消費が、反動で増えたという技術的な要因によるところが大であるとはいえ、こうして個人消費が回復することは必ずしも自明ではなかったと指摘し、景気回復に向けた明るい材料であるとの見方を示した。ただし、企業の事業の水準は、6月に平時と比べて11%低い水準に留まっており、個人消費の回復に比べて低めの水準で推移している。INSEEは、パートナー諸国における新型コロナウイルス対策のために、外需の回復が遅れていると指摘している。
INSEEは、4-6月の経済成長率(前の期比)をマイナス17%と推定。同成長率は1-3月期にもマイナス5.3%を記録していた。INSEEは、中心的シナリオにおいて、経済成長率は7-9月期にプラス19%を記録し、次いで10-12月期にはプラス3%を記録すると予想。通年成長率はマイナス9%程度とする見方を示した。