ルーブル美術館が7月6日に再オープンした。新型コロナウイルス禍を受けてルーブル美術館は閉館となっていたが、4ヵ月ぶりに営業を再開した。初日となった6日には予約客7000人程度が入館。平時には1日に3万人に上る入館があったのと比べると、人数は大幅に制限されている。
ルーブル美術館は新型コロナウイルス禍により推定で4000万ユーロの損失を被った。平時には入館者の75%を外国人が占めており、観光が復活しない限りは同美術館の平常復帰も望めない。美術館側は、平常復帰までに2、3年はかかると予想している。
入館者間の距離確保に配慮し、十分に広い展示室に限定した再開となっている。人数が少ないことから、ゆったりした環境で作品を鑑賞できるという「利点」があり、たとえば「モナ・リザ」の待ち時間は3分以内と、コロナ前では考えられない状況が出現している。