欧州連合(EU)加盟国は6月26日の大使級会合で、7月1日から域外の14ヶ国に国境を開き、これらの諸国からの旅行者を隔離の義務付けなどの制約なしに受け入れる方針で合意した。対象国はオーストラリア、カナダ、韓国、日本、ニュージーランド、ルワンダ、タイ、ウルグアイ、アルジェリア、モロッコ、チュニジア、ジョージア、モンテネグロ、セルビアで、それ以外に、EUから離脱した英国はまだ加盟国に準じる扱いとなっている。
新型コロナウイルスの感染状況が優先的な基準として適用され、感染の拡大が顕著な米国、ブラジル、ロシア、トルコ、サウジアラビアなどは除外された。中国に関しては、中国側がEUからの旅行者を受け入れるという相互主義の原則を尊重すれば、国境を再開するが、現状ではこの条件は実現から程遠いと考えられている。